歌を唄う時のマイクの持ち方(握り方)によって、その実力が分かってしまうのはなぜ?

ヴォーカルが上手くなるには


唄うジャンルが変わって行ったと共に、マイクの持ち方も変わって行った、D.O(@Deeooo954)です。


今回の記事は、

  • ヴォーカルをやっている人
  • カラオケでハイスコアを出したい人
  • ラップやシャウトをする人

に向けて書いています。

歌を唄う時のマイクの持ち方って、ホント人それぞれですよね。

マイクの持ち方なんて正直、別にどんな形でもいいんじゃない?と思うレベルのことだと思いますが、

それでも面白いくらいに、みんな個性的な持ち方(握り方)をして唄ってるものです。


これには、「人が歌を唄う時に込めている力や想いって相当なもの」ということが表れてるんですが、

歌を唄うためにマイクを手に持った瞬間、コレだ!!っていう、

しっくりくる持ち方を無意識で選んでいるということですよね。

実際に、マイクを持つポジションがいつもと違うと、

ん-、なんか唄いにくいし、
バッチリ唄えてる気がしないなぁ…


こんなことを感じるのは、みんな一緒だと思います。

ここでは、マイクの持ち方がカッコいいか、美しいかで実力が分かる

という話ではなく、持ち方が正しくなかった場合、

マイク本来の性能が活かされなくて、発揮した実力が届かなくなる


ということを伝えておきたいんです


地味なことだけど結構大切で、色々と影響してくることなので、

歌をそれなりにやってきた方は、一度は知っておいてほしいです。


マイクの構造はこうなっている


一言で「マイク」といっても、マイクにはたくさんの型があり色んな性質があるんですが、

一番馴染みのある身近で使われてるマイクは、ダイナミックマイクです。

このダイナミックマイクは、基本的に手で持って使うことに特化して作られてるものなんですが、

その特性が故、よく考えられている構造となっています。

例えば、歌声を拾う部分(マイクの先端)では、一方向からの音を集中して拾えるようにしてあり、

ライヴパフォーマンス時のように、動きながら唄ったりした時に、

周りで他に鳴っているありとあらゆる音を無駄に拾ってハウリングしてしまうことや、そのことでスピーカーから出る音が悪くならないようにと、


指向性というものが決めてあります。


マイクでは、この指向性を決めるために、歌声を拾う部分の仕組みに特徴があり、

これが、マイクの持ち方によっては正しく動作しないことがあるんです


マイクの先端を持って唄ってはダメ


このダイナミックマイクは主に、正面から音を受けるようにしてあり、

横や後ろから回り込んでくる音をなるべく拾わないように設計されているんですが、

正面から音を受けたと同時に、振動板の裏面から空気を取り込んでは、余分な振動を中和するってやり方をとりながら、その後に伝達される電気信号を最適化しています。

その前に、これは僕が舞台現場でよく見かける光景なんですが、

ラッパーの方や、ラウド系のヴォーカルの方なんかは、

そのワイルドでオラオラな勇ましさを伝えようとするあまりに、

マイクの先端のグリルの部分を手で握り、

包み込んで持ちヴォーカルする傾向があるんですが、


実は、そうやって持って唄ってしまうと、空気穴から空気が入らなくなり、

結局メチャクチャこもった様な音になってスピーカーから出てしまうため、

それはそれは何を言ってるのか、聞き取りにくい音になるんですね。

引用:SOUNDCYTE


マイクでは、音を伝えるために、先端にセットされている「振動板」が

音の伝達による空気の振動で揺れることにより、

それを電気信号に変換して機器を通し、スピーカーによって音へ戻し発する仕組みとなっていますが、

この振動板が無駄に揺れてしまうと、正確な伝達や変換が難しくなります。

そのために、この板が歌声を受ける面の反対面に空気を入れてやり、それをクッションにして整振させ、信号への変換が安定するようにしています。

この空気を取り込む用の穴が、なんらかによって塞がれてしまうと、

実際に発している出音(発信源から出る音)とは違う音になって伝達され、それがスピーカーから再生されてしまいます。

なので本当は、マイクのグリルボール(先端の網目の部分)には手が触れないように持って唄うことが大切なんです

マイクは、このような構造とその音の出るしくみから、

上手く唄うことよりも先に、正しく持つことの方が重要となります。


マイクの持ち方が歌唱力に影響するのには、こんな理由があった


マイクの持ち方が一番影響を与えること、それは「姿勢」です。

そう、姿勢が決まってくるんですね。

唄は、肩がどんな位置に来てて、どれくらい力が入ってるのかで歌声の出方が左右されます

以前にも、唄う時の呼吸の仕方を解説したことがありましたが、

肩に無駄な力が入ってると、腹式呼吸が上手くできなくなります。

よかったら、こちらの記事も合わせて読んでみてください↓


歌にアクセントを付けたい時に勢いを出そうとして、瞬間的に肩に力が入るのは全然いいんですが、

肩にずっと力が入ってて、体がカチカチとなってるような状態で唄い続けていると、

総合的に、ヴォーカルパフォーマンスが悪い方向へ行ってしまうものです。

なので、マイクの構造からみても、歌声の発声からしても、

持ち方・握り方によってその人の歌唱力は大きく決まってしまいます。


マイクをガッと握ってしまう歌い手さんにオススメのマイクがある


そんな中、こんなマイクがあることを知ってますか?

前述の通りダイナミックマイクは、歌声や楽器の音をピンポイントでダイレクトに集音する用で作られていて、それらの用途で多用されている訳なんですが、

結局、ダイレクトに音を拾うその理由が、音の成分の中でも軸となる「中音域」を拾うためです

音とは、骨太な中音域を拾うことができて初めて、その後のアンプやミキサーを通しての音の増幅や調整がしやすくなり、

スピーカーから出る音を、生音が持つ良いものそのままで出すことができるんです


なので、ダイナミックマイクは、豊かな中音域が集音できるところに視点(聴点と言えばいいのかな)を置いて使って欲しいので、

ヴォーカリストやラッパーようなパフォーマーさんにオススメしておきたいマイクです。

audio-technica AE4100

引用:audio-technica 公式ホームページ


このマイクは、中音域の中でも特に、高音域側がよく出る設計(5〜6KHzがピークポイント)となっていて、

勢いやダイナミックさ(音がより前に飛んでいく感じ)が豊かに出るので、迫力を伝えることができます。

ただ、少しだけパリッとしない感じには聴こえるんですが、

それでも歌声の迫力とは、どちらかと言えば低音側が出せたならってイメージでいる方が多いことから、そんなにこだわってパリッとさせておく必要まではないと思うので、

このような特性のマイクが意外にもしっくりくることでしょう。

それに、音響においては更に、歌声をミキシングする時ではハイパスフィルターを入れてまでして

不必要な低音が出すぎないようにカットするのが基本なので、


ヴォーカルにおいては、低音域さえ減退させて音を調整するものなんですね


だから、音って本当は、中音域側が豊かであった方がなにかと都合がいいんです。

audio-technica/AE4100
製品情報はコチラ↓

https://www.audio-technica.co.jp/product/AE4100#


他にも、このマイクには独特の特徴がありまして、

なんと、マイクの先端の内部にある集音部分が普通のマイクよりも突き出ていて、

包み込んで持ったことによる影響をさほど受けないで歌声を届けることができるんです

定番「SHURE SM58」と「audio-technica AE4100」を比較した写真


なのでこのマイクは、マイクの先端を握り込むタイプのヴォーカリストさんに最適なスペックとしてリリースされている製品となっています。

ということで、パフォーマンスを交えて唄うタイプの歌い手さんには、このマイクがピッタリだと思います。

ちなみに僕も、このマイクを主で使ってますよ。

まとめ:マイクの持ち方が上手い人は、やっぱ歌も上手い


いかがでしたか?

音の世界で使用する物はどれもシビアなもので、

この誰でも使ったことがあるマイクという機器においても、

適切で正しい使用方法がちゃんとあったんです。

その正しい方法を知らないで使っていたことで、

  • モコモコな音になってスピーカーから出てきたり
  • よくハウリングをするようになったり
  • 聴き手からしたら、ハッキリと聴こえなかったり

してしまうということだったんです。

それを解決し、いい音で聴かせるためには、

  • マイクのアーム部分をしっかりと持つ
  • マイクの先端部(グリル)は包み込まないで握る
  • 口に対して垂直に、横や斜めに傾けないで当てる


これを実践して、マイクを上手く取り扱えるようになって、

本当の実力者になって活躍してほしいですね。

いい作品を作って聞かせてくれたり、
素敵な歌声を披露してくれたり、
熱い想いを届けてくれたりと、

ホントは歌が上手なのに、マイクの使い方が下手だったら、

上記が伝わることはありません!!


厳しいようですが、受け手聴き手はこう感じているのが現実です。

それが、マイク一つで解決されるのなら、

歌い手さんは、マイマイクの一つくらいは持っておいても損はないでしょうね(‘ω’)


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